病理組織検査の提出方法Submit
▶依頼書及び容器への記載方法 ▶固定方法 ▶手術材料の固定について依頼書及び容器への記載方法
1)依頼書
より正確に検査を行うために、以下の項目は必ず記入をお願いいたします。
1.病院名(医療機関名)、担当医名
2.患者氏名、性別、年齢
3.臨床診断、病歴、肉眼所見
4.容器個数、検体数、採取日、採取方法
5.採取材料
2)容器
容器には病院名(医療機関名)、患者氏名をご記入ください。材料が複数の場合には各番号を記入してください。弊社指定の依頼書ご使用の場合は、添付の検体シールをお使いください。
固定方法
1)検体採取後は、できるだけ速やかに新鮮な状態で固定してください。
※固定の前に組織材料を乾燥させることや、水や生理食塩水中に組織材料を放置することは、変性を来たし、診断可能な標本が作製できなくなりますのでご注意ください。
2)固定液は10%中性緩衝ホルマリン液を使用し、室温にて固定してください。
3)固定液の量は、組織材料の容積の10倍以上とし、広口ビンを使用してください。小さな容器に大きな材料を押し込まないようにお願いします。
4)小さな生検材料は濾紙に付着させて固定液中に入れると散らばりを防ぐことができます。また、生検材料に番号がある場合、鉛筆で濾紙に番号を記載してください。
手術材料の固定について
1)胃
原則としては大彎で切り開き,粘膜面を上にして板の上に引き伸ばし虫ピンで固定します。板とともに固定液の満たされている容器の中に入れ固定します。
2)大腸
切り開いた検体を粘膜面を上にして板の上に引き伸ばし虫ピンで固定します。板とともに固定液の満たされている容器の中に入れ固定します。口側、肛門側がわかるように記載してください。
3)子宮
前面よりY字に切り開いて固定液に入れてください。
4)円錐切除
原則として12時で切開し粘膜面をこすらないように伸展させ、板に貼り付けるか、または注射針を貫通させて固定液に入れてください。なお、切開した位置を必ず記載ください。(例 12時切開、6時切開など)
5)乳腺
方向が分かるように糸などで印をつけてください。